温湯温泉、後藤温泉客舎。

黒石駅から宿のある温湯温泉へ向かいます。やってきたバスはマイクロバスサイズ。
路線バスを利用する人も少なくなって来ているのでしょう。マイクロバスじゃ幾分情緒に欠けるなーとも思うものの、乗客は私たちを含めて5,6人程度。
通院などで利用される時間帯はもっと賑わうのでしょうけど、いずれにせよジャストサイズなんですね。なくては困る路線バス。
意外と飛ばす運転手さん。隣の娘が静かです。あー軽く酔ってるな。小さい頃はよく乗り物に酔ってくれて、まぁ大変でしたね。
20分くらいの乗車だったかな。バスは温湯温泉郷へ入って行きます。パーマ屋さんの前でおばさん2人が立話しています。
第一町民だなーなんて見ていたら、バスが停まって降りた途端おばさん1人が傘を2本持って私たちに近づいてきました。
宿のおばさんがわざわざバス停までお迎えに来てくれてたのです。もうすでに雨は上がりかけて来ました。写真は翌日に撮ったものです。温湯温泉郷の入り口。
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この日お世話になったのは青森県黒石市温湯温泉の後藤温泉客舎さん。
宿名に温泉と入っていますが内湯はありません。湯治スタイルの宿です。共同温泉を利用します。温泉客舎というのはそういうスタイルなのだそうです。
基本食事は付かず自炊です。食堂的なものも徒歩圏内にはありません。
バス停からほんの少し歩いたところで建物に入りますが、すぐつき抜けます。そこはおばさんのお宅だったようで。中庭を抜けて客舎のほうへ。
ガラガラッと引き戸を開ければ土間が横長に広がりそこも突き進むとまた横に伸びる土間。狭い通りを隔てて共同浴場の鶴の湯。
私たちのお部屋は鶴の湯のお向かいです。歩いて3歩ってとこです。内湯は要らないわけです。

この左側が私たちの部屋。
共同浴場を出て通りを渡り(数歩)→客舎のガラス引き戸→奥行きは狭いが横に伸びる土間→廊下→障子の戸→私たちの部屋!
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雨がまた降りだして来ました。黒石の駅付近にあった雷雲が流れてきたのでしょうか。
買ってきたもので早々食事を済ませると、娘は早々布団を敷きだして潜り込んでしまいました。私も眠い。けど寝るには早すぎるし、温泉入らなきゃ。
それにしても雨が激しいです。引き戸にトタン屋根、雨音がダイレクトに聞こえてくるのです。
しばらくすると、宿のおばさんがリンゴをふたつお皿に乗せてやって来ました。
娘ったらもう寝ちゃって~、えへへ。
ちゃぶ台の横で布団に丸まってる娘、ちょっと恥ずかしくなっておばさんに話します。まさかこれが21にもなる娘とは思ってないでしょう。
雨はさらにひどくなったと思ったら止み、また激しく降り出すを繰り返しています。
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部屋で至福のゴロゴロをきめこんでいると、がやがや声が聞こえてきます。建物の中から。泊り客は私達だけのはずなのに
あらっ、お客さんいたの?おばさん方数名と宿のおばさん。
この建物はHを横にしたような構造で土間兼通路があって中庭を介して母屋があるのです。それぞれの部屋とは襖が仕切り。
宿のおばさんとその仲間たちが、客舎をつき抜け連れだってお風呂に行くところでした(笑)


結局起きては来なかった娘を置いて私も温泉へ。ぬるゆ温泉とは言え、決して湯温は低くありません。じわじわっと温まる。
癖もなく、毎晩浸かるにはいい泉質でしょう。とても気持ち良くて旅の疲れが癒されました。
共同浴場鶴の湯は数年前に建て替えられていて脱衣所では気持ち良く浴後の肌のお手入れなんかが出来ます。
建替え前の浴場も見てみたかったけど、毎晩利用する住民の方なら設備が良い方が湯冷めもしないし新しくなって喜ばしいことです。


私たちにしては早起き。お布団は奥の部屋へ。
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明るくなって、宿の中を探検してまわります(^^♪ 中庭に面した土間。
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広い中庭には物干し台や小さな池。
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娘は蓮の葉の上にいたカエルを熱心に撮っていました。池に映っているのはおばさんの家。
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ここは台所。自炊するときはこちらを利用。洗顔と歯磨きに利用。
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基本食事なしの客舎。特別に朝ごはんだけ付けたプランをお願いしてありました。素朴ですが本当に美味しかった!
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満腹でご機嫌。娘は朝風呂に向かいました。留守番の間、障子を開け通りを眺めています。お風呂に向かう人が結構通って行きました。
土間に上がり框。私の祖母の家にもこのような土間がありました。同じような引き戸で。
違うのは土間のたたきから框までの高さ。縁の下がかなり高かったのです。そして框の奥行き。ここでは廊下。
子供の頃っていうのはおバカなことをしてみたくなるもんです。
奥行きのない框に何故か寝そべって、ゴロゴロ。もちろん土間に落下します。頭から。そして痛くて泣けるわ、怒られるわで(笑)
そんなことを思い出しながら娘を待ちます。
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風呂上がりの娘が首にタオルを引っかけて帰って来ました。
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by hokulele2 | 2014-10-26 18:00 | 産業遺産・古の建造物 | Trackback | Comments(4)
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Commented by surigon at 2014-10-27 09:47
今回は何だか小説を読んでいるかのよう(^m^)
楽しく読ませていただきましたわ~。
特に最後の文が好きです!
Commented by lenslife at 2014-10-27 20:23
なんとも風情のある旅館ですね~。
床もボロボロになってるようですがお掃除だけは行き届いてるのか綺麗ですね。
箒とちりとりが柱にぶら下がってる~♪
自炊場がすごいね。タイルの部分はなんだろう?
気になる~(笑)
障子引き戸と襖戸の典型的な日本家屋の雰囲気が残っていてイイね!
Commented by hokulele2 at 2014-10-29 00:46
surigonちゃん
わー、コメント欄が変わってるよー(>_<)
小説みたい?それは舞台がいいからだねー♪
最後の文って、「タオル引っかけ娘がひゃー気持ちえがった~って帰って来た」って文かな(^^♪
Commented by hokulele2 at 2014-10-29 00:56
ゆんぐちゃん
このコメント入力欄、嫌だねー(>_<)
とても古いお宿なんだろうけど何年前の建物なのか聞くの忘れちゃった!
きっとこの箒とチリトリでお掃除してると思うよ♪
自炊場のタイル部分、その下の大きな御影石の流しに防水シートを敷いてたみたいだから
きっとヒビでも入っちゃったんだと思うの。そんでタイル貼りの小さなシンクを。
でもシステムキッチンもあるしね^^;
襖や障子、引き戸だらけだったよ。まさに祖母ちゃんちと同じ!
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